「生活の質」,「人生の質」,「生命の質」という意味の英文の頭文字をとったものです。これまでは、医療の良しあしを測るのに、5年生存率等の延命効果のみが重要な指標でした。しかし、延命をしても、病床にいる期間が長く、抗がん剤等の標準治療により日常生活に支障が出る期間が長くなるというのは、人生を長い目で見て意味がある事なのか?こんなことを考えるようになりました。
延命も重要ですが、「人が生前にいかなる質をもって生きたか!」クオリティ・オブ・ライフ(QOL=人生の質)が、人生の長さと同様に重視されるべきであると思います。私は「どうすればQOLを高く保ったまま人生を過ごせるか」という課題に患者の皆様と取り組んでいきたいと考えています。 |